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『ミニゆっくりとあそぼう!5』 11KB 愛で 観察 日常模様 飼いゆ 透明な箱 独自設定 うんしー [ご注意] 愛で()じゃなく愛でです。 ■ご注意 このお話はシリーズを通しで読まないと分からないお話です。 なおかつ今回のお話は完全な愛で話です。 愛で()とかでもないので虐待すっきりーをお求めの場合 画面を閉じていただいた方がよろしいかと思われます。 それでも大丈夫な方はどうぞ。 ミニゆっくりを飼い始めて10日目 休日はたっぷり寝坊がトレンド・・・ のはずなのだが、目覚ましより早く目覚めてしまう。 子供の頃は無駄に休日早起きだったよなと昔を思い出す。 平日起きられないのは子供の頃から変わらないが。 顔でも洗ってシャッキリするかと洗面所へ向かう。 途中ふとれいむの様子を伺うと気持ちよさそうに寝ている。 おうちの入り口から覗くれいむの尻(底部?)が 呼吸でうねうね動くのが鼻提灯みたいだ。 爪楊枝で刺したら割れるか? などと眠気でしょうもない考えがよぎるが 朝から騒がしいのも面倒なのでそのまま洗面所へ向かう。 顔を洗いつつ れいむが寝てるならまりさの面接に好都合じゃんと 段々と冴えてきた頭に思い浮かぶ。 場合によっては餡子の花が咲くしな。 間男失格の場合れいむと一緒に入れる予定はないため 用済みとなったキットの制音ケースを別に用意する。 といっても、とんでもない善良だったり どうしようもないバカの場合だけだが。 ゲス?ゴミ箱はお客様を選り好みしませんよ。 準備も出来たので早速まりさのパッケージを開封する。 相変わらず不気味な人面瘡が浮かぶパウチ・・・ と、なんだこれ? 底の部分に別の小箱が入っている。 開けてみるとお馴染みの黒帽子が入っていた。 説明書きによると 一緒に真空パックにしてしまうと 開封時に無残なお帽子を見て急性の非ゆっくり症を発症したり ショック死する可能性があるんだそうな。 器のちっちゃいやつ。 説明書を見ながら帽子の形を整えていると 柄にもなくモダンな切り絵にチャレンジしたくなる。 これは店員さんの虐待嗜好が伝染ったんだそうに違いないと 勝手に納得しつつ本体の開封に入る。 封を開けてオレンジペーストを入れて・・・ あ、やべ揉みすぎた。 2回目で気を抜いていたせいか まりさの髪の毛が凄まじい寝癖頭になってしまった。 まるで今の俺のようだ。 整えるのも面倒なので帽子を被せてごまかしておく。 「・・・ゆ・・ここは・・・どこなのぜ?」 今度は消費期限まで余裕があるため 開封して1分ほどで目覚めたようだ。 目を擦りながらきょろきょろしているまりさに 「ゆっくりしていってね!」とお決まりの言葉をかける。 「ゆっくりしていってね!・・・ゆぁん?なにみてるのぜ、にんげん」 キリッとした顔から一転不審そうな顔を向けてくる。 どうやらほぼ成体に近いらしく、言葉ははっきり喋れるようだ。 バカにしている感じではないが不愉快そうではあるので とりあえず状況を説明してやる。 「まりささまは"ほどこし"なんていらないのぜ! かりっのてんさいっ!にえらそうなくちをきくんじゃないのぜ!」 これから同居すること、食事は俺が用意してやることなどを 簡単に伝えたら啖呵を切られてしまった。 小生意気なのは少々マイナスポイントだが しばらく会話をしていても "どれい""くそにんげん""ゆっくりしてない""しね"などの ゴミ箱直行ワードは出てこない。 それでも普通ならこちらの機嫌が悪くなってくる頃だが 何にも増して先程から斜め45度を向いて クイクイと帽子の位置調整をしている姿が可笑しい。 れいむもそうだったが自分の髪型がどうなっているかは気にもならないようだ。 指摘したい誘惑に駆られるが 逆恨みされても困るので、心の中で散々バカにしてやるに留めた。 どうやらコイツはプライド()が高いらしく 「きやすくさわると やけどするのぜ」 だのと気取ったセリフを吐きまくっている。 いるよね中身が無いのにこういうセリフが好きな奴。 などと数人の顔がおぼろげに浮かんでさらに可笑しい気分になる。 とりあえずつかみはオッケーだよまりさくん。 既に俺の心にお笑いとしての地位を築いたまりさに 間男候補としても仮合格を決定する。 カッコつけのチャラ男に寝取られる・・・ 少々ありきたりだがそれもよし。ぐへへ。 この先に待つご褒美に期待しつつ 透明な箱への移動準備をしていて気づく。 まりさ用のおうち用意してないじゃん。 いきなりれいむと同居させるとか 展開的にも両ゆんの心情()的にもいかがなものか。 かといってまた買いに行くのも面倒だし。 色々悩んでみたが最終的に面倒くさくなったので まりさが入っていたパッケージの 開け口の耳を破り取っておうちにした。 これでも野良なら最上級の豪邸"ダンボールのおうち"に匹敵するはずだ。 まりさにこれがおうちねと言うと抗議されたが 断面がワイルド!簡素なおうちが野性味あふれる! などと適当に言ってみたら満足気に受け入れてくれた。 ちょろい。 とはいえ折角調和のとれた内装にしたのに このおうちだけ浮いている。 れいむとくっついたら大きいのに買い直すかと考えるが 同時に財布から消え去る英世を無意識のうちに数えてしまう。 さて置く場所は・・・中央奥の林でいいか。 ワイルド()だし。正面から見えないし。 おうちを隙間にねじ込んでいるとれいむが起きてきた。 「おはようだよ!あ・な・た。ゆふっ」 朝っぱらからとても幸せそうである。 主にオツムの中が。 割ったら中には何が詰まっているのだろうか。 まあ餡子だろうけど。 寝起きの顔を見られて恥ずかしいだの言いつつ くねくねと身悶えしている。 やはり髪がアホ毛まみれなのは気にならないらしい。 帽子で隠せるまりさと違い 初対面でイメージダウンは良くないので 手櫛で整えてやった。 朝から夫の熱烈な愛を受けてれいむ幸せだそうな。 よかったね。 とりあえずれいむには今日一日一緒に居ることと ご近所さんが引っ越してくることを伝えた。 俺と一日一緒なのも嬉しいようだが やはり平日ひとりで過ごすのは寂しかったらしく お友達ができると大喜びしていた。 純粋に喜ぶれいむを見ながら 誠実・・・かどうかはともかく、良き隣人が 実は隣家の人妻を狙う野獣で・・・ などと陳腐なキャプションが脳内に流れ続ける。 ごく一般的な発想だ。 きっと翌日の俺が見たら 饅頭相手に何やってるんだと 殴りたくなるだろう喜び具合で 早速まりさを投入する。 「おそらをとんでるみたい!」 んー、ワイルド気取ってても そのセリフは言うのね。 れいむは何も無い所で転ぶ平常運転中だったので 間抜けな姿は気づかれなかった。 運の良さもゆっくりには重要な要素だと改めて思う。 街中じゃ悪い連中の方をよく見かけるが。 れいむが体制を立て直すと 早速お決まりの挨拶を交していた。 まりさの方は例のポーズでキメているつもりのようだが れいむの方はまりさの顔がよく見えないのか 帽子の角度が変わるたびに右へ左へ動いて覗き込んでいる。 ゆっくりにはあれが格好よく見えるのだろうかと思っていたが そういう訳でも無いようだ。 折角の決めポーズを外してまりさが段々と不機嫌そうな顔になる。 っていうか泣きそうじゃねぇか。 ちっちゃ! れいむはまりさが気になるんだなー妬けるなー と棒読みで言ってやったら まりさが顔を赤くして身をよじっている。 なんだ、まんざらでもなさそうだな。 しばらく「てれるのぜ」とかほざいていたが、すぐ我に返ったのか 「べ、べつにうれしくなんてないのぜっ!」などと どこぞのカスタード饅頭みたいなセリフを吐く。 れいむの方はその一部始終を不思議そうに見ているだけだった。 まりさの一人芝居に哀れみを感じる。 多少のすれ違いはあったものの 無事顔合わせも済んだのでここからは様子を見ることにする。 どうやらお互いに新天地ということで 周囲を探索することにしたようだ。 まりさが先導する形でまずはピクニック山へ向かう。 あ、早速れいむが転んでやがる。 「てへっ れいむどじでごめんね~」と謝る姿はわざとかと疑いたくなるが 見てない時もやっていたので天然らしい。 まりさがれいむを引き起こすと 今度は横に寄り添って移動し始めた。 なんだ口だけかと思ったら心得てるじゃないか。 頂上に着くとふたりともドヤ顔で周囲を見渡している。 カッコつけてるだけあってまりさの方はお漏らしはしていないようだ。 れいむの方はうっすら穴付近が光っているように見えるが このくらいならお仕置きするほどでもなかろう。 その後はれいむは丘の休憩所でおうたの練習 まりさは山の洞窟へ向かった。 洞窟といっても裏面は透明で中が見えるので 飼い主も楽しめるようになっている。 ただ罠が仕掛けられるスペースや 明らかに爪楊枝や画鋲をセットできる溝が付いているのは 企画者の好みを反映してのことだろうか。 汎用性が高いのを褒めるべきか悩む。 れいむの方はフカフカの人工芝と 水飲み場を備えた休憩所にご満悦なようで いつもより歌に力が入っている。 "雑音"から"ド音痴"にランクアップしたとはいえ 饅頭に音感など存在しないだろうと思うに十分な歌声だった。 またも感想を求められたので 前よりはマシと答えると大喜びしていた。 あまりの喜びぶりになんか悪いことをした気分になってきたため 下手なのは変わってないと言ってやる。 今度は突っ伏して泣き始めたが、前回に比べ脅威の早さで立ち直ってくれた。 曰く上手と褒められるようにもっと努力するんだと。 しかし1時間以内に持ち直せるようになったのは大きな成長だ。 むしろそっちを褒めたい。 俺はその間に朝食兼昼食を取ったが そういえばこいつらにエサやってなかったなと思い出す。 エサ箱にエサを入れたところで ふとまだまりさが出てきていないことに気づく。 中を覗くと罠用スペースに頭から嵌っていた。 こいつもどんくせぇ! 覗き窓の蓋を取ってまりさを出してやる。 「こ、こんなのらくしょーででられたのぜ!だかられいはいわないのぜ! でもそっちの"かし"ってことにしておいてやるのぜっ!」 などと言われる。 素直に謝らないところはらしいといえばらしいか。 なぜ早く助けない!役立たず!などと言い出さないあたり 根がまともなのかただのバカなのか。 とりあえずエサ箱のおおよその位置だけ教えて 狩りにチャレンジしてもらうことにした。 まりさの方は種の特性か軽快に林を移動してエサ箱付近に向かっている。 れいむの方は・・・なんで造花に絡まってるの? 何の変哲もないオブジェに複雑に絡み合うれいむ。 どう動けばこんな風になるんだ。 次はじっくり観察しようと心に決めて解いていると まりさの方はエサ箱にたどり着いたようだ。 この分じゃれいむに狩りは無理かな。 エサ箱移動させるか。 などと思いつつれいむの分のエサを用意して戻ると 狩りから戻ったまりさがれいむにエサを渡していた。 「まりささまにかかれば らくっしょうっ なのぜ!!」 などと自慢げに帽子から取り出しているが れいむの方は俺とまりさを交互に見ながら困惑気味だ。 まあ俺が持ってくるの知ってるし、頼んでもないしね・・・ そんな俺の様子を見たまりさが声をかけてきた。 俺がやるはずのれいむの分の狩りを今回はまりさが肩代わりする。 それでさっきの借りを返すと言うのだ。 ついでにれいむさえ良ければこれからも持ってきてやる。 と身をよじって顔を赤くしながら言う姿は なんとも分かりやすい。 しかし相変わらずれいむは不思議そうに見ているだけだ。 なんて罪深い饅頭だろう。 俺としては理想の展開のため二つ返事でオッケーする。 れいむの方は多少不満気だったが 代わりにあまあまを狩ってくると言うと納得してくれた。 貰ったおやつの試供品一杯あるしね。 話が一段落したところで、れいむがまりさを素直に褒める。 まりさの方もようやく自尊心を満足させる言葉が聞けて嬉しそうだ。 俺としてはいつもれいむから掛けられていた言葉がまりさに行ってしまい お株を取られたようでちょっと寂しい気がする。 このモヤッとした感じも寝取られの醍醐味だよなーと 再び明日の俺に蹴られそうな妄想に浸る。 食事が終わると再び探検をはじめた。 箱の中をちょこまかと動いては驚いたり喜んだりしている姿を見ていると 金と時間をかけた価値はあったなと思う。 喋るおかげで反応が分かりやすいっていうのは こういう場合プラスだよな。 それを打ち消して余りあるマイナス要素が全てを台無しにさえしなければ。 引き続き様子を眺めていると 相変わらずれいむはどんくさいのだが 転んだり嵌ったりするたびにまりさが助けている。 そして毎回れいむが手放しで褒めるので すっかりデレデレになっている。 案外いいペアなんじゃないの。 その後もスマホをいじりつつ れいむたちを眺めているだけで1日が終わってしまった。 探検を通してだいぶ仲良くなったようで ふたりは明日も遊ぶ約束をしておうちに戻っていく。 俺も明日は仕事なので準備をすると軽くテレビを見てから寝ることにした。 布団に入りながら多頭飼いも楽しいかなと思ったところで ショップのゲスいまりさが頭に浮かんだ。 そういや今大丈夫そうに見えるからって 今後が保証されてる訳でもないよな。 でも居ない間は様子も見られないしなあ。 まあまたショップにでも寄って聞いてみるか。 だが今度は余計なものは買わないぞ。 そう実行できるか怪しい決意を心に誓ってまぶたを閉じた。 あとがき この先をどうするかは決まってるんですが 純粋な愛ででもなけれれば 制裁!虐待!カタルシス!な展開にもなりそうにないので 箸休めにさらっと読んでいただけるといいかなー などとのたまってみたり。 あ、石を投げないで・・・ 過去作 anko4604 ミニゆっくりと遊ぼう! anko4606 ミニゆっくりと遊ぼう!2 anko4608 ミニゆっくりと遊ぼう!3 anko4614 さぽーとするよ! anko4615 ミニゆっくりと遊ぼう!4 anko4617 しあわせなけっこん anko4618 理解できない anko4632 しあわせなかぞく
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『しあわせなかぞく』 17KB 虐待 制裁 愛情 自業自得 家族崩壊 野良ゆ 虐待人間 独自設定 うんしー 幸せって何だろう? このお話は後記の過去作と関連があります。 ただし、読まなくても問題はありません。 市街地のオアシスとして整備されたとある自然公園。 丘や林に池まで備えた広大な敷地には自然とのふれあいを楽しむ人間と 生活の場とするゆっくりとが不安定な土台の上にも一応の共存関係を築いている。 しかし、図らずしもそこに落ち着いただけの関係を 不自然なもの、不当なものとして捉える存在もいる。 ゆっくりにも、また人間にも。 「さあおちびちゃんたち!ごはんさんだよ!」 「「ゆわぁ~い!おいししょー(じゃよ!)(なのじぇ!)」」 まりさとれいむの夫婦が、おちびちゃんたちと幸せそうにごはんを囲む。 ごくありふれた光景のようだが 野良の生活でそれを実現するのは難しい。 騒がしくしていれば 些細な理由で人間に痛めつけられたり殺されたりしかねない。 そして野良が得られるようなもので 幸せを感じる食事にありつくなどという事も困難なのだ。 そういった意味では ありふれたように見える光景も いくつもの幸運と努力がなければ成り立たない。 ここは自然公園内の広場や遊歩道から 池を隔てた場所にある森林地帯。 奥には手付かずの小高い丘が住宅街の端と繋がっており 人も滅多に近づかず、かつ外部へのアクセスの良い場所となっている。 「ゆゆ~ん!さすがはまりさだよ!きょうもおいしいごはんさんがたべられて、れいむしあわせだよ!」 「ゆふっ それほどでもあるんだぜ!さいっきょうの まりささまなら とうっぜんなのぜ~!」 まりさは全く謙遜していないが 事実その狩り()の腕前は非常に高い。 葉っぱに盛られたごはんには食べられるきのこやムクノキの実などの甘味に 人間のゴミから得られた野菜の切れ端や食べ残しが含まれている。 「それにしても おちびちゃんたちはかわいいよぉ・・・かいゆっくりなんて"やめて"せいっかい!だったよ!」 「まったくなのぜ!くそにんげんは あたまのおかしいげすだったのぜ!」 くっちゃくっちゃと「しあわせー」を連呼するおちびちゃんを見ながら過去を振り返る。 このふたりは元々銀バッジの飼いゆっくりだった。 ゆっくりランでの劇的な出会いから、デートを重ねプロポーズ。 とても幸せな時間だった。 だが飼い主たちは言った。 勝手にけっこん!したりおちびちゃんを作ってはいけない。"飼いゆっくり"のルールだと。 それを破れば飼いゆっくりではいられなくなると。 ふたりにとって我慢の限界だった。 むーしゃむーしゃしあわせーも おうたもぴょんぴょんもかりも そのうえけっこん!やおちびちゃんをつくることも! 全てがダメ!ダメ!ダメ! そのくせ、人間たちはそれ以上にいいものを 提供しているつもりになっている。 自分たちのゆっくりを我慢して 一緒にゆっくりしているつもりになっている人間を喜ばせる。 その代償は安全なおうち?毎日のごはん? ばかげている! 自分たちはお前らの玩具でも奴隷でもない! だが逆らえば最悪その場で殺され、そうでなくとも加工所行き。 無傷で放り出されても死を待つか惨めに落ちぶれるしかない。 銀や銅バッジをつけた知り合いが何度もそうなった。 この公園でもそうした成れの果てを見かけることが何度かあった。 そしてその度飼い主に言い含められるのだ。 あいつらはゆっくりできないゲスなんだ、"お前たちもルールを破ればああなるんだ"と。 だが、そこから逃れるチャンスは意外と早く来た。 ゆっくりランを囲む植え込みに通り抜けられそうな穴を見つけたのだ。 このゆっくりの地獄から抜け出せる出口があったのだ! しかし、だからといって即座に逃げ出すほどまりさたちは短絡的ではなかった。 穴を見つけてからというもの、野良になっても生きられるよう 飼い主の目を盗んでは、体力を付けたり草花を食べるのに慣れる努力をした。 足りない知識は公園の広場に居る奴らにゆっくりフードを恵んで得た。 将来のおうちも商売をしているという連中に相当量のフードを渡して確保した。 そうしてもう十分だと判断し、穴から抜け出すと 「かいゆっくりなんてやめるよ!」 そう宣言してバッジを放り捨ててやった。 飼い主たちの怒りと悔しさの滲む顔はとてもゆっくりできた。 「ゆっぷふぃ~!まりちゃ、もうまんっぷく!なのじぇ!」 「れいみゅも!おかあしゃ、しょくごのおうちゃうちゃっちぇ~!」 「まりちゃはうんうんさんがしたくなっちゃのじぇ!おちょうしゃ、おしりをぺーろぺーろしてほしいのじぇ!」 食べかすにまみれたわが子の顔をぺーろぺーろで綺麗にしてあげると 二つ返事で望みを叶えてあげる。 ここでは何に気兼ねすること無く大声で騒ぎ 存分におうたも歌えるのだ。 逃げた後は最初からここに来るつもりだった。 広場の連中はここを人間の機嫌を損ねる ゆっくりできない奴らの溜まり場だと言っていた。 人間の機嫌を損ねるからゆっくりできない? 人間とその飼いゆっくりの一喜一憂にビクビクする お前たちの方がゆっくりできないじゃないか。 もはや飼いゆっくりでもないのに それ以上に人間や同族の顔色までうかがう。 そんな連中が居るところはゴメンだ。 他にも遊歩道や休憩所など"表"にいる連中は 多かれ少なかれ人間の顔色をうかがう生活をしている。 その上遊歩道の連中は人間の糞チビと慣れ合ってさえいる。 いつ心変わりして殺されるか分かったものじゃないというのに。 最初にここに来たときは大変だった。 慣れない森や丘陵の悪路での狩り。 ダンボール箱やビニール袋の簡素なおうち。 何もかもが飼いゆっくりだった時と違う生活。 だが近くに住む同族が何かしらアドバイスや助けをくれた。 皆まりさと似たような境遇のものたちだった。 人間に愛想を尽かし、あるいは尽かされ、憎悪するようになったものたち。 ここでは厳しいルールは何もない。 そして守ることで与えられていたものも、何もない。 最初は彼女らから漂う生ゴミの腐臭に嫌悪感を覚えたが 交流するうち気にもならなくなった。 皆人間の勝手なルールで縛られる事を嫌う同志たちなのだ。 もっとも、当ゆんたちは気づいていないが 既に同じ腐臭を漂わせる存在へと変化しつつある。 それは人間に嫌悪される存在から 害獣として、奇しくも自分たちがそう見ているように 憎悪される存在へと。 「さあおちびちゃんたち!おひるごはんにしようね!」 「ゆっ!おそくなってごめんなのぜ!でもきょうはちょうっごうかっなのぜ!」 既に15時前とお昼ごはんというには遅い時間。 空腹で萎びたようにうなだれるおちびちゃんに 罪悪感を感じながら、豪華なごちそうを目の前に差し出す。 今日のまりさは狩りの途中、誰かが落としたのであろう 破れた紙袋から、手付かずの大判焼き4個を手に入れていた。 人間にも、あまあまを狙う同族にも見つからぬよう 慎重に運んだため遅くなったが おちびちゃんたちはその香りだけで 笑みと溢れ出る涎をお顔一杯に湛えて のーびのーび くーねくーね するほどに喜んでいた。 「あみゃ!あみゃあみゃぁあ!!れいみゅの!れいみゅのぉお!!」 「まりちゃはさいっこうにしあわせなのじぇ!かみしゃまにあいされてるのじぇ!」 飼いゆっくりのときは毎日それなりフード。 たとえおちびちゃんがつくれたとしても 家族で思う存分ゆっくりし あまあまに舌鼓を打つことなどなかっただろう。 そして、こうした出来事のたび思うのだ。 飼いゆっくりの称号を捨ててよかったと。 「やあ幸せ家族のみんな!ゆっくりしてるかな?」 早速食事にしようとしたとき、不意に声がかかる。 同族たちの声とは異なる、この声は 「ゆっ!?く・・・に、にんげん!?」 場が一瞬で凍り付く。 人間を見たことがないおちびちゃんたちは 不思議なものを見るようにゆきゃゆきゃと騒いでいる。 だがこんな道もなく、何もない場所に寄り付く人間など よほどの物好きか、そうでなければ・・・ 一見にこにこと優しそうにも見えるコイツは、ただの物好きか? 「にん・・・おにいさん、れ、れいむたちに、なにかごよう・・・?」 お互いに見つめ合うだけの 場の空気に耐えられなくなったれいむが声をかける。 「んー?ちょっと協力して欲しいことがあってね!大丈夫、殺さないよ!」 れいむはホッとした表情を見せるが 夫のまりさは警戒を解かない。 人間はいつも勝手な理由でゆっくりのゆっくりや命を奪う。 たとえ優しそうに見えても、頭がイカレてるのかもしれない。 「なにいってるのぜ!?まりさたちはにんげんに きょうりょくすることなんて・・・」 「じゃあ早速。ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね(ちぇね)!!!」」」」 「えいっ☆」 プシューッ 一瞬の事だった。 挨拶で行動できない間に 糞人間がおちびちゃんに何かを噴きかけた。 「ゆがぁああああ!!なにするのぜくそにんげん!!!」 「おちびちゃぁぁぁあああああん!!!!」 相変わらずにこにこと不気味な笑みを浮かべる人間を無視しておちびちゃんに駆け寄る。 無事か!?あれは何だ!?おちびちゃんが酷い目に合わされたのではないか!? おちびちゃんたちはキリッと凛々しいお顔で平気そうにしている。 別に不調を訴える様子もない。 ではあれは一体何だったんだ? 「お、いいねいいねー。でも自分の部屋には飾りたくないかな」 人間はおちびちゃんを足の爪先で突き始めた。 「な、なにするのぜっ!おちびちゃんがいやが・・・って?」 「お、おちびちゃん・・・?どうしたの?」 人間の足で何度も突かれているのに おちびちゃんたちはゆっくりしたお顔のまま微動だにしない。 「ああ、これさ、"ゆっくりオブジェになっていってね!"っていう加工所の新製品でさ」 呆然とする夫婦に人間が声をかける。 そのスプレーさんをかけると生きたまま固まる? 中枢餡を麻痺させる?元に戻らない?なんだ、それは! 「どぼじでそんなことするのぜぇぇええええ!?」 「もどじでぇえ!おちびちゃんをもどにもどじでぇええええ!!」 「いやあ適当な野良で試してみたんだけど、顔見知りに披露するついでにすぐ潰しちゃってさぁ。 他のサンプル品もじっくり試したかったし、ここなら他の邪魔も入らないしね。 あと元には戻せないよ!ゆっくり理解してね!」 やっぱり虐待人間か! また身勝手な人間共にゆっくりを奪われるのか! 「だったら、ひろばとか"おもて"のれんちゅうでやればいいだろぉおお!!」 「ん?だってあっちは人目もあるしさ。顔見知りの子も来るし、悪いこともしてないじゃん」 「れいぶたちだっで、わるいごとなんにもじでないぃいいい!!」 れいむが可哀想なわが子を揉み上げで抱きながら、憎しみを込めて叫ぶ。 人間が一瞬、れいむの言葉に怯んだように見えた。 だが次の瞬間、心底おかしそうに大笑いをはじめる。 「ハハハッ生ゴミ臭い屑饅頭が、迷惑をかけてないって? キミらの、狩り()って言うの?惨めなゴミ漁りが一番迷惑なんだよっ」 「ゆぎぃ!かりはごみあさりなんかじゃないのぜ!」 一番考えたくなかったところを、さも嬉しそうに指摘される。 元々はそんな事をするつもりなどなかったが 人間の手を完全に離れて得られる食料など限りがある。 野良として世代を重ねた連中は草花で"しあわせー"と言えるが 元飼いにとっては食えるというだけで "どくはいっちぇる"とならないだけマシ状態。 このまりさは森の中できのこやあまあまな木の実を見つけたり 野生のゆっくりとして見ても優秀なレベルではあったが おちびちゃんが出来てからは望まぬ"狩り"を増やさざるを得なかった。 全ては家族でゆっくりするために。 それが最良だと無理やり信じこんで。 「でさ、どうでもいいんだけど、おちびちゃん変色してるよ?大丈夫?」 「ゆへっ?」 「ゆゆっ!?」 れいむがわが子へ視線を落とすと 先程から全く変わらずゆっくりした表情のわが子が 徐々に土気色に変わりつつあった。 「! れいむ、ごはんさんなのぜ!はやくごはんさんをたべさせるのぜ!!」 「わ、わかったよ!」 まりさは見てすぐに分かった。 これは栄養失調から来る衰弱症状だ。 草花しか集められない番のおちびちゃんが これで死ぬのを何度も見てきた。 そしてまりさたちのおちびちゃんは 今日は朝食以降何も口にしていない。 燃費の悪いおちびちゃんではもう限界だ。 「だ、だめだよまりさぁ!おちびちゃんがおくちをひらいてくれないよぉお!!」 全く表情の変わらないおちびちゃん。 キリリと引き締まったお口は何をしても開きそうにない。 「ゆがぁ!なんとかするのぜくそにんげん!まりさたちをころさないっていったはずなのぜ!!」 まりさは悔しさと惨めさで一杯になりながら 原因をつくりだした人間に事態の打開を要求する。 殺さないと言ったからといって約束を守るとは思えないが 今はそう言うしかない。 「なるほど、餌食べてなかったのね。 オレンジジュースを定期的にスプレーすれば 平均寿命よりは長生きするらしいんだけど。 でもやるなら固める前に栄養を取らせといた方がいいのかな。 あ、キミらにやるオレンジジュース無いから。ごめんね~」 人間は手に持った板を指で忙しなく触りながら素っ気なく言う。 後ろから響くれいむの声が徐々に絶望に変わり始めている。 どうすれば、どうすれば・・・ 「おおっ!そうだ、僕にいい考えがある!」 「ゆっ!?なんなのぜ!?おちびちゃんをたすけるほうほうかぜ!!?」 「おちびちゃんにしーしーをかけるんだ!」 「・・・ゆへ?」 目に入れても痛くないくらい可愛いおちびちゃんに、しーしーを? あまりに突飛な話に一瞬頭の中が白くなる。 だが次の瞬間には怒りがこみ上げてきた。 「なにいってるのぜ!ばかにしてるのかぜ!!」 「そうだよぉおお!このひとでなしぃいいい!!」 怒り狂う夫婦に人間は余裕の表情を崩さない。 「だって、キミらのしーしーって砂糖水だろ?オレンジジュース程では無いけど効くんじゃない?」 人間はそう言うと期待を込めた目線でこちらを見ている。 そんな事を実行すれば、コイツを喜ばせるだけ。 だが、他に方法を探す余裕など・・・ 「ゆがぁああ!れいむはやるよ!おちびちゃんをたすけるよぉおお!!」 「れ、れいむ!?」 徐々に黒ずみを増すおちびちゃんの姿に 業を煮やしたれいむが意を決する。 「ゆぐっゆぐううぅ!しーしー、するよっっっ!!」 れいむは自分似のおちびちゃんの前で仰向けになると しーしー穴をわが子に突き出し、排泄物を浴びせかけ始めた。 両目を揉み上げで覆い、歯を食いしばり 羞恥と怒り、悲しみに震えながら。 とても直視に耐えない光景を、まりさは俯いて視界の外へ追いやる。 毎日おちびちゃんを壊れものの宝石のように大事にしていたれいむ。 そのれいむが目の前で行っているであろう光景を、見たくはなかった。 「すげー、わが子でスカトロプレイか。この写真でアクセス数稼げるかな」 人間は何か独り言を言っているようだが、今のまりさにはどうでも・・・ 「それに回復してんじゃん。僕のおかげだよね?ね?」 回復!?まさか!! まりさがとっさに上を向くと、確かにおちびちゃんの顔色は元気な時と変わらない色だ。 とてもゆっくりしている。 その表情が全く変わらないことと、しーしー塗れになっていることを除いては。 「ゆぐっひっくっぐすっ・・・ぐじゅっ・・・」 れいむは酷く憔悴している。 無理もない。わが子のためとはいえ、しーしーをかけるなんて。 そのまままりさ似のおちびちゃんに治療を施そうとするれいむを止める。 れいむだけに辛い思いはさせたくない。 まりさもわが子の前で仰向けになると あふれる涙をおさげで隠しながらしーしーを浴びせた。 そのあとはふたりで号泣しながらおちびちゃんに謝り続けた。 気づいた時にはそばに人間はおらず 森の遠いところで同族の悲鳴らしきものが聞こえるだけだった。 もう、あんな人間どうでもいい。 "あと元には戻せないよ!ゆっくり理解してね!" そのどうでもいい人間の言った言葉だけが、ふたりの頭に何度も響いていた。 それから、夫婦の生活は一変した。 元気なおちびちゃんのために狩りやお世話に精を出し あとは楽しいおうたやおゆうぎで一日を過ごす。 家族で囲む食卓は、色とりどりの食材であふれ しあわせー!の声が絶えない。 そんな生活は二度と戻ってこない。 最初はおちびちゃんを治すために八方手を尽くした。 治療をしているぱちゅりーが居ると聞けば行って土下座し 病気に効くお薬があると聞けばあまあまを必死で集めて買い取った。 オレンジジュースさんを得るため、飼いゆっくりの"玩具"にだってなった。 だがどれもだめだった。 今では日がな一日、ゆっくりとしたおちびちゃんの顔を眺めるだけ。 お話もできなければおゆうぎもできない。 特に食事の時間は悪夢だった。 美味しい食事に舌鼓を打ち、しあわせを満喫していたおちびちゃん。 そのおちびちゃんが しあわせーと叫んでいたとの同じ回数、しーしーをかけ続ける日々。 生きるのに最低限の草花だけを食み 日々を送るふたりにとって もはやおちびちゃんが"生きている"という事だけが 自分たちのゆっくりを繋ぎ止めておく唯一のものだった。 (ゆぴっゆぴぴっおかしゃ・・・やめ・・・ちぇ・・・) (じぇっ!じぇっ!じぇっ!ゆげっぴぃ!?じぇっ!じぇっ!じぇっ!) そう、おちびちゃんは"生きて"いる。 生きるために、両親のゆっくりを守るために ひたすらしーしーをかけ続けられる日々。 愛していた両親からの突然の仕打ち。 健全な状態であれば、すぐに非ゆっくり症で発狂死できただろう。 だが人間のかけたスプレーはゆっくりの中枢餡を麻痺させて生体活動を抑制する。 それは非ゆっくり症による中枢餡の崩壊も遅らせてしまった。 両親の愛を一身に受けてきた子らは その愛と、両親の自己満足によって 死に至る苦しみを通常の何倍もの期間味わい続けている。 「ゆふふ・・・おちびちゃん・・・ゆっくりしてるね・・・」 「まりさたちのこなのぜ・・・とうぜん・・・なのぜ・・・」 ふたりは頬をすり合わせながら幸せに浸って、いや、浸ろうとしている。 最初は気にかけてくれた近隣の同族たちも 次第にしーしーの強烈な悪臭を放ちだした一家に近づかなくなった。 今では日に何度もしーしーをかけ続けたおちびちゃんに まりさたちですら近づけばゆっくりできなくなっていた。 どうしてこうなったんだろう? 妄想に浸って現実逃避できた日々はもう既に通り過ぎた。 日がな一日おちびちゃんを見ているだけの毎日で その考えが浮かばない日は無くなっていた。 どうしてこんな目にあったの。 ゴミ漁りをした悪いゆっくりだから? でもおちびちゃんは草なんて食べられないよ、しょうがなかったんだよ。 じゃあおちびちゃんを作らなければよかったの。 まりさとれいむのかわいいおちびちゃん。 飼いゆっくりの称号なんてゴミのように感じたあの感動は本物だった。 まりさに似て元気一杯で、れいむに似てやさしい、最愛のおちびちゃん・・・ 作らなければよかったなんて、思いたくない。 結婚したいって、子供が欲しいって、飼い主さんにお願いすればよかったの。 無理だよ。 "飼いゆっくりのルール"に違反したら、殺されちゃうよ。 おちびちゃんも、生まれてすぐじゃルールを守れないよ。 飼いゆっくりじゃ、ごはんさんもおうちも自分たちじゃ用意できないよ。 飼い主さんが用意しなきゃ、飼いゆっくりは何もできないよ。 そんなの、無理だよ。 なら、最初から飼いゆっくりでなければ。 まりさたちは、生まれた時から飼いゆっくりとして育てられたよ。 野良にも、野生にも生まれられなかったよ。 飼いゆっくりに生まれた、まりさたちが悪かったの? だから、おちびちゃんもまりさたちも こんな目にあってるの? なんだ、それならどうしようもないじゃないか。 飼いゆっくりに生まれたら、ゆっくりのゆっくりなんて絶対に得られないんだ。 まりさたち、最初から"詰んでた"んだね! あははっあははははははっ! 「ゆひっゆひひっ。ゆっくりぃいのひぃいぃ~すっぎりぃのひぃい~ゆひっ」 「いひっいひひひひっま、ままままりざっっさいっさいっぎょぉおおお!!」 森の中で、幸せそうな表情の一家が一日を過ごしている。 狂気と絶望の果てで。 最後の一ゆんが死に絶えるその時まで、皆ずっと笑顔のままだった。 あとがき 即効魔法、デウス・エクス・マキナ! 作者は悶える! ホントはご都合主義アイテム"ゆっくりオブジェになっていってね!"を 野良の皆様にプレゼントして差し上げたかっただけなんですけどね・・・。 過去作 anko4604 ミニゆっくりと遊ぼう! anko4606 ミニゆっくりと遊ぼう!2 anko4608 ミニゆっくりと遊ぼう!3 anko4614 さぽーとするよ! anko4615 ミニゆっくりと遊ぼう!4 anko4617 しあわせなけっこん anko4618 理解できない
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1 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2011/06/28(火) 23 09 36.80 ID Z48H75Hn プロ野球って試合中は大いに盛り上がって楽しいと思うんですよ。 でも結局、試合後はどちらかのファンだけが喜んで、一方のファンはストレス溜める訳ですよね。 たいていの場合、次の日学校なり会社なりある訳でしょ。 なんでわざわざストレスを溜めるために野球を見るのか、僕には理解できません。 お笑いは違います。 お笑いは見ているお人みんなが笑える訳ですよ、次の日も会社頑張ろうってなるじゃないですか。 野球とお笑いの決定的な違いはここです。 松本人志著 遺書より http //hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1309270176/
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なお【まんが王国とっとり】を続けたがる鳥取県が理解できない ここまで失敗しているのにさらに継続される【まんが王国とっとり】 これだけ閑古鳥が鳴いていて、来場者水増し発表が問題視されているにも関わらず、鳥取県は来年も【まんが王国とっとり】継続を決定。 やるならぜひ関係者の自腹で行っていただきたい。 来場者もいない、他県にまで迷惑をかける、こんな恥さらし企画にもはや1円たりとも税金は使わないで欲しいものである。 鳥取県民の税金は関係者が遊ぶために存在するのではない。 「まんが王国」継続盛る 県政策戦略会議 http //www.nnn.co.jp/news/121018/20121018008.html web魚拓 http //megalodon.jp/2012-1026-2352-00/www.nnn.co.jp/news/121018/20121018008.html 鳥取県の新年度予算編成に向けて政策戦略テーマを議論する「政策戦略会議」の2回目の会合が 17日、県庁であった。9月の初会合では、新年度の10の政策戦略テーマに本年度の最重点事業 「まんが王国」に関する項目がなく、疑問の声が上がったことを踏まえ、今回の会合では 「まんが王国発ソフトパワー」の項目が新たに盛り込まれるなど整理され、これらの10項目を もとに予算編成作業を進める方向を確認した。 会合には平井伸治知事をはじめ、県の部局長が出席。新年度予算編成の政策戦略テーマとして 「とっとりグリーンウェイブ」「危機を克服 産業未来・雇用創造」など10項目が提示され、 予算化が見込まれる事業が列記された。 「まんが王国」に代わり、新年度の最重点テーマとなる「とっとりグリーンウェイブ」には、 全国植樹祭や全国都市緑化とっとりフェアの開催に当たり、鳥取流の緑化スタイルの発信や 里山対策などの展開に結び付けることや、米子市の崎津地区に建設される大規模太陽光発電所を 核とした環境学習ネットワークの構築などの方向性が盛り込まれた。 一方、まんが王国関連の事業は、コンテンツビジネスの立地促進や漫画の拠点整備などは 各テーマの細目に分散させつつ、「まんが王国発ソフトパワー」という独立した政策テーマも設定。 前田修まんが王国官房長は「新年度は夏休み期間中に展示やステージなど、ファミリー層向けの イベントを検討中」と報告し、今年のドリームワールドのような集客イベントを継続する考えを報告した。 県民の声も無視できなくなってきている 以下寄せられた情報------------------------------------ 鳥取県民が「アニカルまつり本当に2万人も来たの?」と質問 しています。 .鳥取県は「とっとりアニカルまつり実行委員会が、推計、発表したもので、 .2万人が常時滞在していたのではなく、トータルの延べ人数と伺っています。」 http //db.pref.tottori.jp/KenminH24HP.nsf/fbe6a255134c47a1492574e8002517bd/254b6887bbf1ff1e49257a9a002d3e5d?OpenDocument Highlight=0,%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%AB と嘘ぶいてます 、こんなところに千万単位の税金をつぎ込みながら全くチェックは無いようです、恐ろしい話です。 寄せられた情報ここまで------------------------------------ 注 お寄せいただいた情報は確認の上掲載させていただきました。 ちなみにネット上では、確かに意見を送ったはずなのに掲載されないという声がちらほら。 筆者も実名でメールや電話だけでなく県民の声にも送っているが一切掲載されていない。 こうやって本当に都合の悪い意見は掲載しないでおいて"県民からの批判はない。好意的に受け止められている"と発言できる知事の無神経ぶりが理解できない。 しまいには、不正使用を問われて逆切れしだすのだから呆れてものも言えない。 県民は非常に怒っている。 ・税金不正使用が暴露されても捏造はやめない鳥取県 【とっとりアニカルまつり】から名称を変えてまで続行 ・後藤秀一氏を代表とした団体【あにかるっ!】が活動開始 県民の声まとめはこちら ・【まんが王国とっとり】は県民からまったく支持されていない ・【まんが王国とっとり】は県民からまったく支持されていない 補足 ・【まんが王国とっとり】は県民からまったく支持されていない2 他県の文化を平気で乗っ取る【まんが王国とっとり】の実態 ・捏造、乗っ取り、【YONAGO Wonder!】と【まんが王国とっとり】 ・鳥取県が神話の国本格主張へ ・【まんが王国とっとり】の女神十神企画、十二国記を盗作か ・もはや死に体の【まんが王国とっとり】、【とっとりアニカルまつり】、【米子映画事変】 県ご自慢の改名も縁起が悪いと噂に ・まんが事業のためにコナン空港へ改名提案 ・名探偵コナンとは縁もゆかりもない場所にコナン空港誕生
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Re 読んでも理解できないようだ 2006/ 8/24 6 39 [ No.37762 /39216] 投稿者 ja2047 五台山は安全区内だよなぁ・・・? 五台山は安全区外だ。 というか、安全区の南西角が切り取られたようになっているのは五台山を避けた結果なんだね。 http //members.at.infoseek.co.jp/NankingMassacre/sougou/map/tizu/kinkou.gif 時間切れなので、本日はここまで。 返信 これは メッセージ 37759 nmwgip さんに対する返信です もどる
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3.『C』の思惑/真尋はそれを理解できない 「仮面ライダーW」第7話のサブタイトル「『C』を探せ/フィリップはそれを我慢できない」から。 「大いなるc」などクトゥルフを指す隠語として使われる場合もある。 さらなる元ネタは「女はそれを我慢できない」(1956年の映画)より。 「同性愛はいけませんよ、非生産的な」(157p6行目) 漫画「南国少年パプワくん」に登場する台詞「同性愛はいかんぞ非生産的な」から。 「お前は何を言っているんだ」(157p7行目) 格闘家ミルコ・クロコップのセリフ「おまえは何を言っているんだ」から。 165p,236pでも使用されている。 キュピンと閃いた。まるで宇宙空間に適応してコミュニケーション能力が肥大化した新時代の人類のように、(157p12-13行目) 機動戦士ガンダムシリーズ(特に宇宙世紀作品)に登場するニュータイプの設定。 「……ニャル子、駄目。人の恋路を邪魔する奴は、ウルタールの猫に引っかかれて死ぬよ?」(158p3行目) ラヴクラフト御大の掌編『ウルタールの猫』+慣用句「人の恋路を邪魔する奴は 馬に蹴られて(犬に食われて)死ねばいい」。 ウルタールとは幻夢境の都市名。上記掌編は、この町に「何ぴとたりとも猫を殺してはならない」という法律が制定されるに至った経緯が語られている。 長編『未知なるカダスを夢に求めて』において、この町の猫たちに襲われた「月の蟇蛙めいた化物(ムーン・ビースト。ちなみにニャルラトホテプの奉仕種族)」は、圧倒的な数の暴力にモノを言わされ骨一本しか残らなかった。引っかかれて死ぬ、どころの騒ぎでは無い。 どっごーら(159p10行目) アニメ「機動戦士Vガンダム」に登場するモビルアーマー。 格闘ゲーム 「サムライスピリッツ」のキャラクター「炎邪」の雄叫び? 空に勝利の虹がかかるかのような美しいフォームだった。(159p11行目) 漫画「リングにかけろ」に登場する技「ウイニング・ザ・レインボー」のこと。 胸の迷宮は蒼い迷宮(159p15行目) ラジオドラマ「ゴクドーくん漫遊記」のEDテーマ「蒼い迷宮」の歌詞から。 瞬き一つの間に地面に土下座して額をアスファルトに擦りつけて懺悔していた。(160p1-2行目) 「ピューと吹く!ジャガー」に登場するフナムシ…じゃなかった、ハマーの必殺技「ジャンピング土下座」。名称はフジテレビのバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」の名物テロップが初出。大ジャンプから着地と同時に土下座を繰り出すアクロバティックな謝罪方法。 そのシュールさから良くネタにされるが実際にやろうとするとひざや足首、腰などを痛める。邪神であるニャル子の体構造がどうなっているか知らないが、人間だったら良い子も悪い子も絶対真似しないでね。 便所の隅でガタガタ震える様に萎縮した(160p6行目) 漫画「ヘルシング」でバレンタイン兄弟の灰になったほうが挑発に使った台詞の抜粋改変か。 「今からブッ殺しにいくぜ。小便すませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」 立った。フラグが立った(161p8行目) アニメ「アルプスの少女ハイジ」の名シーンから。 『エコだよ、それは!』『地球が持たん時が来ているのだ!』(164p9行目) 映画「逆襲のシャア」の1シーンから。 「そう、それでいい。それがBEST~」(168p5行目) ジョジョの奇妙な冒険よりリサリサの「よし!JOJO それでいいっ!それがBEST!」から 「用事が済んだら返すと言いましたが、~可能だろうということです!」(170p14行目) 漫画「賭博黙示録カイジ」に登場する利根川幸雄のセリフから。 「やっぱりそういう事か!」(170p17行目) ( 0M0)ヤハリソウイウコトカ! 可愛いを二回言った事に。(172p13行目) 大事なことなので二回言いました。 「おかしいですよ真尋さんのお母様!~」(173p10行目) Vガンダムの「おかしいですよカテジナさん!~」から 「行けニャル子! お前が行くんだ! お前の宇宙CQCが!」(177p8行目) 「ジョジョの奇妙な冒険」第5部にて、チョコラータがジョルノを抹殺するためにセッコへ攻撃を開始するよう命令した時の台詞。「行けセッコ! お前が行くんだ! お前の『オアシス』が!」 「イエス・マイロード!」(177p9行目) "Yes, my lord"というのは貴族に対しての返事に使われる言葉。実在するイギリス英語。 引用元は「コードギアス」か「黒執事」か? 「F.S.S」という可能性も 「私が上、お前は下よ、ニャルラトホテプのニャル子」(179p3行目) 「あんたが下です誘拐犯!あんたが屋根の下にいれば、~」(179p4-5行目) 「ジョジョの奇妙な冒険」第5部でのポルナレフとディアボロのやりとりから。 「……サラダバー」(180p1行目) レストランのメニューの一種……ではなく、『北斗の拳』の登場人物である南斗聖拳の使い手、シンの末期の台詞の空耳。 「…フッ、どうやら俺はここまでのようだ、…だが、俺はお前の拳法では、死なん!さらばだ!」 こう言い残してシンは戦場であったビルの屋上から飛び降りて命を絶つ。ニコニコ動画では専門タグまで作られてしまった。 「うぉーっ、あっちぃーっ!」(180p11行目) ゲーム「スターオーシャンセカンドストーリー」に登場するボス「ミカエル」の技、スピキュールを使ったのセリフ。 余談だがこのスピキュール、画面全体に大爆発と炎を吹き上げパーティ全員にダメージを与えてくる上に隙あらば連発してくる。 しかもコイツと同時に出てくるボスもそれなりに強いので、火属性対策をしておかないと瞬く間に全滅させられたりする。 我が世の春が来たかのように(182p1行目) アニメ『∀ガンダム』に登場する、御大将ことギム・ギンガナムの台詞。「我が世の春が来た――!」 「アツクナラナイデ、マケルワー」(182p9行目) アニメ「機動戦士ガンダムSEED」に登場する、ビビアン・スー演じるアイシャが言ったセリフ。 あまりにも棒読みだったとか。なお、キャストが一部変更されたスペシャルエディション版や他の媒体では、CVが平野文に変更されているため、このネタを指す場合、TV版のアイシャを指す。 あづーっ!(185p7行目) シャドウゲイトより、しんのゆうしゃが油風呂へ飛び込んだときの断末魔の悲鳴。 湯飲み焼印押し(185p7行目) プロレス技の「カーフ・ブランディング(仔牛の焼印押し)」から。 ちなみに「キン肉マン」のキャラ・テリーマンの得意技でもある。 作者が特撮好きなので、仮面ライダーWヒートメタルの必殺技である「メタル・ブランディング」の可能性も。 『始まりの夜(ビギンズナイト)』(193p1行目) 「仮面ライダーW」に登場する重要なキーワード。 ものすごいエネルギー効率のいい物質(193p9行目) 描写から、ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズに登場するエネルギー物質「トロニウム」と思われる。米粒大の金属ながら膨大なエネルギーを引き出すことができるが、出力が不安定、さらに万が一爆発すると半径50キロが消し飛ぶというハイリスクハイリターンを地でいく物質。 超次元戦斗母艦(193p9行目) 「宇宙刑事シャリバン」の挿入歌の一つ、「超次元戦斗母艦グランドバース」から。 「言葉の意味は分からんが、とにかくすごい物質なんだな」(193p10行目) 漫画「キン肉マン」に登場するセリフから。 「おお!ことばの意味はわからんが とにかくすごい自信だ!」 囁いても詠唱しても祈っても念じても(193p12行目) 「にゃるこは まいそうされました」 ウィザードリィの蘇生の呪文。失敗すると最悪キャラがロストし、二度と使用できない。「いしのなかにいる」に並ぶトラウマ。「囁き、詠唱、祈り、念じよ!」 そのご立派なサムライソードで貫いて(196p2行目) ニャル子の番外編の掲載されている『GAマガジン Vol.3 (2010.01)』の掲載作品「サムライガード」(著者: 舞阪 洸)サブタイトル「サムライソードで貫いて」より 上記作品には、ニャル子ネタもあり(⇒本Wiki その他 ページ参照) かっこつけたままじゃ抱き合えない(196p5行目) アニメ版「バーチャファイター」の主題歌「愛が足りないぜ」の歌詞から。 ・・・今さら疑うもんか、僕はお前を信じるよ(197p14行目) ファイナルファンタジータクティクス、アグリアスの名台詞「今さら疑うものか!私はおまえを信じる!!」から。 この台詞でアグリアスを最後まで連れる決心をしたファンは多い。 ことに宇宙人関係に対しては~斜め上を行くものだから。(198p17行目~199p1行目) 漫画「レベルE」より、同作の主人公にしてトリックスター兼トラブルメーカーである「バカ王子(本名)」を評しての台詞。 「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ。奴は必ずその少し斜め上を行く!!」 この台詞を言ったのはドグラ星王立護衛軍隊長「クラフト」。その名の由来が解らないのなら…“愛”が足りない(笑)。 とても使いやすい言葉のため、各所で頻繁に用いられる。 なお、4巻内では他に138pと172p等で使われている。 「オッケェ。真尋さんの親を思う心、この私が引き受けました」(199p2~3行目) 漫画版『スクライド』の主人公“反逆者(トリーズナー)”カズマの台詞。 環境を還元化させるナノマシンの嵐で地球文明が砂になりそうな、重々しい曲だった。(199p17行目から) アニメ「∀ガンダム」のこと。 ニャル子の性格からして、流れた曲はOPテーマのほうだろうか。 或いは黒歴史解放シーンなどで使われたBGM「Black History」? ラブリーニャル子(200p6行目) 高千穂遥原作「ダーティペア」の主人公たちのコードネーム「ラブリーエンゼル」が元ネタか? 課長補佐代理心得(200p6行目) 漫画「課長バカ一代」での主人公・八神 和彦の役職名。略してホサ。 途中で昇進して課長補佐代理となった。 いい加減にせんと上司でも嘲笑いますよ!(200p8行目) クトゥルー神話におけるニャルラトホテプは自分の上司であるアザトースですらも嘲笑う存在である。 DVリフレイザー(201p12行目) 「未来戦隊タイムレンジャー」に登場する技名。 時間停止(オーバーフリーズ)(203p3行目) アニメ「キングゲイナー」に登場するオーバースキルの一つ。 ネフレン=カー(205p9行目) 古代エジプトでニャルラトホテプのための祭祀を行ったというファラオ。 君に決めた!(205p9行目) アニメ「ポケットモンスター」の主人公サトシが用いる決め台詞の一つ。 グンバツ(206p4行目) 「抜群」を業界用語っぽく言ったもの。 恐らく引用元は「脚がグンバツの女」から? 「ストーリー序盤からいきなり船が手に入ったら行動範囲が広すぎてプレイヤーが困る~」(207p3行目) ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズより 海の底まで邪神と相乗りしてください(208p8行目) 「仮面ライダーW」に登場するセリフ、「地獄の底まで悪魔と相乗りしてくれ」から。 レッドキャニオンやファイヤーフィールド(209p10行目) ゲーム「F-ZERO」に登場するステージ名から。 SFCの初代の場合、レッドキャニオン2とファイヤーフィールドはラストの2コースにあたる。 週刊チョーチョー経済(210p4行目) 週刊東洋経済のもじり。 会社死期報(210p6行目) 会社四季報のもじり。 シャドウアウトオブタイム誌(210p10行目) ラヴクラフト作の長編、「時間からの影」の原題が「The Shadow Out Of Time」。それと現実世界に存在する週刊誌「Time」を掛けたもの。 現実世界のTIME誌も毎年パーソンオブザイヤーを選んでいるが、必ずしも良いイメージの人物を選んでいるわけではない。 その惑星の記憶を引き出してUSBメモリに注入、それを~(213p3-4行目) 「仮面ライダーW」に登場する敵組織「ミュージアム」の設定。 ちなみに「W」作中でも『恐怖(テラー)』のメモリは重要人物が所有している。 なお、この部分の前半は、上記重要人物つながりで、「天空の城ラピュタ」が元ネタだと思われる。 「ま、真尋さんの逆水平チョップは効きます……否、効きすぎます……」(213p10行目) 『グラップラー刃牙 外伝』より、マウント斗羽の逆水平をモロにくらったアントニオ猪狩の心の声。 四肢を持った魚と、人のシルエットを持ったカエルが二身合体したような(215p12行目) 『真・女神転生シリーズ』の内、『2』と『if...』より。前者は「妖鬼アズミ」、後者は「妖鬼イヒカ」のこと。 妖鬼での同種族二身だから合体結果は「精霊ノーム」。ディープワンなど事故が発生しても出来はしない。て言うか最初からいない。「外道オールドワン」ならいるが。 ちなみに「邪神ニャルラトホテプ」がメガテンデビューしたのは『2』から。 「なんとぉー!」(216p9行目) アニメ「ガンダムF91」に登場するシーブック・アノーのセリフから。 218p9行目の「逃げ回りゃ、死にはしません!」も同様。 「アトラック=ナ茶っ!」(218p2行目) アトラク=ナクアの別読み「アトラック=ナチャ」のもじり。 ここだけこの読みが使われているのは、おそらくデモンベインの同名の技に引っ掛けてのことと思われる。ゲーム作品『スーパーロボット大戦UX』にて参戦した際には、大十字九郎が発動時に「アトラック=ナチャアァァァッ!」、若しくは「アトラック=ナチャ!」と言う。 「無限魚雷発射! グルーン・キャノンもです!」(219p3・4行目) その後の説明も含めて、ゲーム「スーパーロボット大戦」のイデオンの武装及びその発動システムから。 実のところ「無限ミサイル」なる呼称は、当時のファンによって勝手に付けられたものであり、正式名称自体が存在しない。いくら無限力がメイン動力源のロボットだからとて、積み込まれたミサイルまでもが無限なわけではないのだ。 スパロボにおいての技名称は「全方位ミサイル」。その他のファン内通称としては、『伝説巨神イデオン』第14話「撃破・ドク戦法」にて非業の最期を遂げた女性の名を冠した「カミューラ・ランバン・アタック」など。+「グレンキャノンもだ!」 魚雷が進む際の海中に残った軌道が、複雑に入り組みすぎて訳の分からない事になっていた(219p12行目) 『伝説巨神イデオン』や『超時空要塞マクロス』などでお馴染み、特技監督である板野一郎氏のミサイルの演出。通称板野サーカス。 最近ではウルトラマンでも再現されたが、納豆ミサイルと呼ばれる独特の軌道が特徴である。 加速で敵陣に突っ込んで努力と幸運~(220p3行目) 手加減(221p6行目) すべてゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズに登場する精神コマンド。手加減は作中の説明の通り。 加速は1回だけ移動力が+3、努力と幸運はその直後の1回の戦闘に限りそれぞれ経験値と入手金額が2倍(作によって1.5倍等)になる。 移動後使用可能、敵味方識別可能といった特徴から、バンプレストオリジナルロボット「魔装機神サイバスター」のMAP兵器サイフラッシュのことと思われる。 「……ちなみにこのゲージがすべて点灯してしまうとアレなものが発動して~」(220p10行目) アニメ『伝説巨神イデオン』より、無限力『イデ』の発動状態を示すゲージ。 イデが完全に目覚めると生きるもの全てが因果地平の彼方へと消え去る。 『暴れた数だけ優しさを知る』(221p2行目) 「爆竜戦隊アバレンジャー」の主題歌の歌詞から。 宇宙最高裁判所とやらにジャッジメント(221p9行目) 「特捜戦隊デカレンジャー」から。 『ダゴンナマイハウス』(223p9行目) ローズマリー・クルーニー(223p10行目) アメリカの歌手「ローズマリー・クルーニー」のヒット曲「Come On-a My House」から。 『ダゴンの誓い』(223p13行目) 「インスマウスの影」におけるダゴン秘密教団に入団するための誓いと、アニメ「武装錬金」主題歌の「真赤な誓い」から。 だっだらららったー。 「ステータスで言うと~」(224p6行目から) ゲーム「スーパーロボット大戦」の地形適正システムのこと。 Sが採用されたのは割と最近の作品からで、それ以前はAが最高だった。 「……ゲージが戻ってしまいましたしねー」(224p15行目) またも『イデオン』から。イデは生物の防衛本能に起因するエネルギーであるため、追い詰められない限りは出力が上がらない。 スパロボなどでも敵を一掃してしまうと大抵ゲージが戻る。非常に扱いづらいエネルギーである。 真尋の意識はそこで考える事をやめた。(226p14行目) 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第二部ラスト「そのうちカーズは―――考えるのをやめた」から
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『幸せなまりさ』 3KB 観察 思いやり 愛情 日常模様 飼いゆ 透明な箱 ぬるいじめ 過去作 anko4623 げすなゆっくり anko4613 福笑いゆっくり anko4602 ゆっくり自殺してね!!! anko4585 散歩した雪の夜に anko4575 ゆっけん 今日も、突如として訪れる強烈な光が、まりさの安寧を掻き乱す。 まりさの眼は、その光に対してあまりにも無力だった。闇に慣れた瞳は、ただの灯光に 対してもなんの耐性も持たない。直接見てしまえば、たちまち瞳孔は焼き尽くされるだろ う。 だからまりさは、目をぎゅうと瞑り、その場に伏せる。 僅かに震えるまりさを余所に、飼い主である男は何事かをしている様だった。ガタガタ と頭上で音が鳴り、何かが落ちてくる。それにまりさが気付く事はない。 気付くのは、いつも男が戸を閉めて、まりさの世界に闇が満ちてからだった。 ふと、目を開く。 常の安らぎに満たされた視界を取り戻し、まりさは安堵し、そして足元に落ちているも のに気がついた。 トイレットペーパー。ミシン目に沿って切り取られた、それが一切れ。 いつもの『食べ物』を見つけ、まりさは微かな歓喜と主に、それを口に放り込んだ。 ゆっくりと、咀嚼する。味などはとても期待できないが、それでも製造過程に散布され たであろうグリセリンの僅かな甘みは、まりさに幸せを齎した。 ゆっくりと味わい、少しずつ腹の奥の落とし込んでいく。たかが一切れの紙切れに、五 分以上もの長い時間をかけてまりさは今日の食事を終えた。 そうした後は、何をするでもない。 まりさの一日とは、いつの間にか目覚め、暗闇の中にまどろみ、突然の光に怯え、食事 を摂る。そしてまた、寝る。それだけだ。それ以外に、まりさには何もなかった。 歌を歌う事も、体を動かす事もしない。 親や子供、仲間を求めて泣く事もない。 そんな事は、まりさは知らない。知る機会すらない。 だからまりさは、今日も一日、透明な箱の中で、幸せに浸りながら過ごしていた。 まりさは、ペット用に調整されたゆっくりだった。 親より受け継がれる筈の餡子は漂白され、ありとあらゆる知識をまりさから奪った。 ゆっくりすること。ゆっくりの本能。 そして言葉。 何一つ知らぬまま生まれ落ちる様設計され、極限まで死ににくく、燃費を向上されたそ れは、人工的に作り上げられた奇形のゆっくり。 そうしたまりさを、半ば押しつけられるような形で譲られた飼い主も、ゆっくりに関し ては何の知識も持たぬ素人だった。 ―――ただの饅頭だろう。 そうした偏見と、しかしながら一応は、おそらく多分生き物である可能性を持つであろ うナマモノを、そのまま捨てる事を許さない、最低限の倫理観が、彼にはあった。 結果として、その二者の発露は、まりさを戸棚の奥の透明な箱にしまい込んで、飼育の まねごとをしている点から窺える。 形はどうあれ、まりさは、人間に飼われているペットだった。 言葉を喪い知識を奪われ、本能を持たないまりさは、何も知らない。 生まれて一度たりとも喋った事がなく、そしてこれからも喋る事はないだろう声帯は、 衰えきって碌に機能を保っていなかった。偶に聞こえるヒューヒューといった乾いた音が まりさの声のすべてだ。 跳んだ事はかつてなく、這った事すらスペースに余裕のあった子ゆっくりから久しい。 まりさの身体能力は、最低のさらに一つ下。赤ゆっくりにすら劣る。 帽子に執着する本能などはない。頭の上にある筈の、重みを疑う心は持ち合わせない。 噛む事すらも碌に無い歯は、何本かが抜け落ちていた。 病的に白い皮膚は、深い皺が刻まれ、頭髪も白いものが見える。 そういう己に、まりさは頓着しない。 まりさにとって、それは何も不自然なものではなかったから。 まりさにとっては、この暗闇に包まれた戸棚の中の透明な箱こそが世界のすべてだった から。 まりさは何も知らない―――だからこそ、まりさは幸せで居られた。 まりさは、己の不幸すら知らないでいられた。 誰を比較する事もなく、他者の幸福を妬む事も、不幸を嘲笑う事もない。 世界はただ己一人で、最初からその環境しか知らぬまりさに、不幸などあろうはずがな かった。 ないのならば、それはきっと幸福なことなのだ。 だからまりさは幸せに、今日を、明日を、死ぬまで過ごしていく。 ほんのひと時、逆光の向こうに垣間見た、影に想いを馳せたりしながら。 まりさは、幸せなゆっくりだった。 おわり また久々にガチの愛でSSを書いちまったぜ。 偶には虐待とか書いてみてーわー、つれーわー
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『福笑いゆっくり』 4KB いじめ 小ネタ 改造 ぬるいじめ 過去作 anko4602 ゆっくり自殺してね!!! anko4585 散歩した雪の夜に anko4575 ゆっけん 遅まきながら、正月の遊びをしてみようと思う。 庭に出た私を、慌てて転びながら一匹のゆっくりが出迎えた。 「おっ、おでーざん! ぎょうもおでーざんのおがげでゆっぐりでぎばず! ゆっぐじじ でいっでぐださいっ!!」 既に半分ヤケクソといった風に叫ぶまりさ種のゆっくり。全身にまだ痛々しく青…青? 痣を残し、ガラガラ声で挨拶をしてきた。私はこのまりさを一カ月ほど前から飼っている。 そもそもこのまりさは我が家の庭に不法侵入をして、おうち宣言をかましてきた野良ゆ っくりだった。それだけならば殺してやる程度で済ませたが、こいつは庭の植物を食い荒 らし、おまけに糞をそこらじゅうに撒き散らしていた。なので死なない程度にボコボコに 殴りつけて、従順になったのを確認してから糞を食わせ、庭の端に段ボールを立てそこに 住む事を許可してやった。どうやら殴られている最中に体の機能をおかしくしたらしいま りさは、それ以来私にものを恵んでもらって生き伸びている。 「まりさ、『福笑い』しようか」 「ゆひっ!! ……ゆひぃぃいいいぁぁあああああ!! ふぐわらいざんはゆっぐりでぎ ないいいいぃぃ!!!」 私の何げない一言に最大級の驚愕と恐怖を表したまりさは、一目散に庭の端を目指して ブリブリとケツを振りながら這っていく。だが、既に這うことしかできなくなったまりさ はケツの振りこそ素早いが移動自体はナメクジめいて遅い。あっさりと私に捕まえられ、 おさげを掴みあげられたまりさはしーしーと涙と涎と何かよく分からない液体を盛大に溢 れさせた。 「やべっ、やべで!! まりざっ、まりざのおめめ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 取り出したスプーンをまりさの眼窩につき込み、眼球をえぐり出す。ちゅるんと良い音 を立てて、まりさの両目は飛び出した。痛みに喚くまりさを無視し、顔を蹴って転がし、 底部を晒す。そこに切れ目を二つ入れて、まりさの目玉を突っ込んだ。 「あい゛い゛い゛い゛ぃぃ!! やべで!! じぬ!! じんじゃう!!」 次にまりさの歯を抜きとった。一本ずつ丁寧に引き抜いた歯には餡子が付着して、抜き 取られた跡からはぴゅうぴゅうと餡子が噴出している。まりさは痛みに呻き、餡子色の泡 を吹いて途中から気絶した。おかげでそれからの作業ははかどった。 「じゅびっ!!」 最後に残った舌を引っこ抜く。求肥の舌は不必要に大きく、簡単に掴んで引っ張る事が できた。私の腕力に耐えかねたかのように、根元から舌が引きちぎれる。がらんどうにな った口の中を適当にぐちゃぐちゃに掘り混ぜ、タコ糸と針でしっかりとまりさの口を縫い 合わせた。 「ん゛っ…ん゛ぃ゛っ……んぐぎゅ……」 まりさの髪を適当にむしり、ハゲ散らかしたそこにスプーンを突きさし掘り返した。ち ょうど先ほど埋めたまりさの口ほどになったところで、えぐれた表面を叩き固める。あと はまりさの口を再現するように、抜き取った歯を埋め直し、奥の方に舌を埋め込む。 これで完成。 まりさは底部…あんよに目を移植され、頭に口を移植された変てこな『福笑いゆっくり』 と化した。ゆっくりは生命力が強く途中で死ぬ事は滅多にないし、顔のパーツ自体も少な く作業自体は非常に楽だった。古いほうの眼窩はそのうち塞がるだろうし、目はそれなり、 口も多分少しは機能を取り戻すだろう。意識を取り戻し、新しい体になったまりさの慌て ぶりが楽しみである。 気絶したままの福笑いまりさを段ボールのおうちへ蹴り込む。そのまま倒れ込んだまり さを、ゆっくりとおうちの住人が出迎えた。 ブピィ・・・ 「おちょーしゃ…」 「どぼちで…」 尻の穴に歯と舌を移植された単眼れいむ。 母親の巨大な目を移植され、アンバランスな双眸となった子れいむ。 余った姉妹の眼を移植された、帽子の下はつるっパゲの五つ目子まりさ。 変わり果てた父親の姿に、嘆きと屁の音じみた声で泣き暮れる三匹。こいつらはまりさ の家族で、先に私の福笑いに付き合ってくれたゆっくり達だった。本当は子ゆっくりがも う一匹いたのだが、口を掘り返している途中で死んでしまったので、以降子ゆっくりは目 の移植だけにしていた。 「ゆぴぃ…ひぢょい…ひぢょいよぉ…!」 「おちょーしゃ…まりぢゃ…ゆっぐち…ゆっぐちぃ…!」 プピッ! ブピピィッ! ブピュピュピョ! ブリュ! ブリョォッ!! ピクピクと痙攣するまりさの前で悲しみだか不幸だか屁だか糞だかを存分に噛みしめる 福笑い一家を段ボールを覗き込んで確認した後、安物のゆっくりフードを撒き、踏みにじ って土と混ぜた。これがこいつらの餌だ。あとは気がつけば勝手に食べて、傷を癒すなり するだろう。 飾りこそ無事だが、最早こいつらは他のゆっくりから見れば化け物同然である。この前 も別の野良ゆっくりが入り込んできたが、まりさ一家を見るなり子を置き去りにして逃げ 出した。置き去りにされた子ゆっくりは、体中からなんか色んなものを垂れ流しながら恐 怖して死んだ。まりさ一家は、天然の野良ゆっくり避けとして充分な威力を発揮してくれ ていた。 とりあえずは、まりさ達を殺すつもりはない。簡単に殺すより野良ゆ避けとして生きて 貰わねば、荒らされた庭に対して釣り合いが取れない。これからもこのまりさ一家には、 おぞましい姿で惨めな生を過ごしてもらおう。私の遊びにも、まだまだ付き合って貰わね ば困る。 段ボールから漏れ聞こえる屁みたいな嘆きに私はささやかな満足を覚えると、家の中へ 引き返した。 おわり 「庭に住みついたゆっくりと楽しいお遊戯」っていう内容のごくありふれた愛でSSだよ! 間違った事は言ってないよ!多分!
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『窓を開ければ』 7KB いじめ 小ネタ 現代 ぬるいじめ 過去作 anko4633 幸せなまりさ anko4623 げすなゆっくり anko4613 福笑いゆっくり anko4602 ゆっくり自殺してね!!! anko4585 散歩した雪の夜に anko4575 ゆっけん 「ゆっくちー! つよーいまりしゃが、にんげんしゃんをやっつけにきたのじぇー!」 「あっ! 家ゆっくり、家ゆっくりよ、ホラ! 初めて見た!」 みょんな事から、友人である彼女の家に招かれた僕は、そこでどうやら人間を「討伐」 しに来たらしい家ゆっくりのまりさを見つけた。 家ゆっくり。 近年発見された、人間の家屋に適応したゆっくりで、その大きさは成体でも十円玉を上 回る程度しかない。 所謂害ゆっくりの代表格で、不衛生な体と、一匹見つけたら三十匹は居ると云われる繁 殖力の高さで、ゴキブリと双璧を成すほどに嫌われている害虫だった。 眉毛を吊り上げて、謎の達成感に震えているそんな家ゆまりさを見て、彼女は興味深げ な声を漏らしている。 少々意外だった。普通、女性ならば、こんな時は叫び声のひとつでも上げて、目の前の 家ゆっくりを如何に駆除するかてんてこ舞いする筈だ。 そいつはゴキブリと大差ない、汚い汚い存在だという事を知らないのだろうか? 「あ、ごめんね。私、北海道のほうから出てきたから。家ゆって珍しくて」 そういう意図の僕の質問に、彼女は明快な返答を返した。 なるほど、と僕は得心した。雪の深い、寒冷な地域にゆっくりは生息できない。生物と して最低限を下回るゆっくりの生存能力は、降り積もる雪や冷気を伴う風に耐え切れない。 思えば東北地方に住む僕の親戚も、そのようなことを言っていたっけ…と思い出す。 「ゆーっ! むしするんじゃないのじぇー! おりしゃおこるのじぇー!」 プリプリ怒るまりさを、あえて僕たちは無視した。いちいち家ゆの戯言に付き合ってや る意味など無い。このまりさはわざわざ人間の前に出てきた時点で詰んでいる。 だが、事はそれだけで終わるほど簡単なものじゃないな、と僕は思った。先にも云った 通り、家ゆは一匹居れば三十匹は生息している。現に今も、耳を澄ませば家具の奥から家 ゆどもの動く音と、声が漏れ聞こえてくる。 これを駆除するのは一苦労だ。いちいち家中をひっくり返して潰して回るのは、はっき り言えば徒労と化す可能性が非常に高い。かといって、彼女のこの様子では家ゆ用の駆除 剤など持ち合わせていないだろう。 このままでは直に、家ゆを狙って他の厄介な害虫が入ってくるかもしれない。 さて、どうしたものか。 「あ、それなら私にいい考えがあるよ」 僕の呟きに、彼女は笑ってそう返した。はて、いい考えとはなんだろうか。 訝しがる僕をよそに、彼女は窓サッシに手をかけ、そのまま開け放った。未だ寒気の衰 える気配の無い風が、ぴゅうと室内に入り込んでくる。 突然の冷たさに、僕はぶるりと震えた。 「ゆびゃっ……ゆびゃああっ!! しゃむいのじぇええええぇぇ!!」 そして僕なんかよりも、もっと大げさに、まりさは寒さに泣き喚いていた。 転がり回るまりさを見て、僕はあることを思い出す。 確かそれは、家ゆっくりは寒さに弱く、冬の日に数時間窓を開けておくだけで、卵も含 めて家ゆっくりは全滅する…とかいう情報だった。 元々寒さに弱いゆっくり、おまけに体の小さい家ゆっくりは、それに輪をかけて寒さへ の耐性が無い。だから数時間窓を開けっぱなしにしておけば、成体は凍え死に、卵はダメ になってしまうそうだ。おまけにもし他の家ゆが入り込もうとしても、無残な同胞の死体 に震え上がり以後その家に家ゆが住み着くことは無い云々……などという話。 ネットに転がっている与太話の類だと思って、僕は今まで試したことは無かった。 「しゃぶいっ!! しゃむっ、しゃむぅぅうい!! たしゅっ、たすげええぇぇ!!」 だが目の前で転がり回るまりさを見れば、意外に効果はあるのではないかと思った。 この苦しみようから察するに、確かにこれなら家ゆを殺せる。 「ほら、上着。ごめんね、ちょっと寒くなっちゃって」 彼女が掛けておいたコートを渡してくる。僕はいいよ、と言ってそれを受け取った。 これくらいの寒さなら、重ね着をしていれば大丈夫だ。 何より、家ゆっくりは碌な防寒対策など取れないのだから。 「そう? 良かった。 ……ねぇ、できればこのまま一緒に、過ごさない?」 両手を合わせて頼み込んでくる彼女に、僕は苦笑した。 ちらちらとまりさを見遣り、わざわざ家の中で過ごそう言う彼女が何を望んでいるのか は大体は察した。家ゆっくりの死に行く姿が、そんなにも興味を惹くのかとも思う。 仕方ないな、と僕が承知すると、彼女は嬉しそうに笑った。花の様な笑顔だった。 「しゃぶぃぃっ!! こごぇっ、こごえぇぇ!! まりしゃ、しゃむううぅっっ!!!」 ただ一匹、まりさが蚊帳の外で元気に叫んでいた。 それから一時間後。 「しゃむ……しゃぶい……まり、しゃ……しぬ…しんじゃう……」 まりさは今にも死にそうな、力の無い声でぼそぼそと呟くだけのものに成り果てていた。 早い、と思う。 家ゆっくりのような、小さく、熱の逃げやすいナマモノに対して、この対策は抜群の効 果を上げていた。 既に体中のエネルギーを奪われたのだろう、まりさの頬はこけ、皮もうっすらと透き通 り、餓死寸前の様相にすら見える。 周囲には、同じような家ゆっくりが何匹か倒れ伏していた。寒さに震えるまりさが助け を求めた結果、「きゅーじょたい」なる隊列を成してやって来た、愚か者たちの末路だ。 何匹かはもう死んでいるのも居るだろう。わざわざ風通りの良い所まで来て、まりさを助 けるでもなく、同じように寒さに悶え苦しむ様子は滑稽ですらあった。 「にんげん、しゃ……たしゅけて……まりしゃを…たしゅけ……」 「あら、私?」 まりさの懇願に、彼女は自分を指差し、目を丸くしていた。 コイツは、自分が何を言っているのかわかっているのだろうか、と思う。 一時間前に討伐しようとしていた人間に、ものを頼む。おまけに今の状況が、誰によっ て引き起こされているのかを分かっていないのか。 分かってないんだろうなぁ。 一時間どころか、三秒前の記憶すら怪しい家ゆっくりに、そこまで望むのは無理な相談 だったな、と僕は思い直した。 「助けて、だって。どう思う?」 いたずらっぽく微笑んだ彼女が、そう僕に問いかけてきた。 僕は、助ける必要なんか無い、と言った。こいつらは恩知らずだし、何より汚い。もし 万が一助けたりしても、碌な事にはならない、とも言った。 「ひどいじぇぇ…まりしゃ、いーゆっくちなのじぇぇ…きたなくなんか、ないのじぇ…」 まりさの世迷い言を、僕は黙殺した。彼女は薄らと笑っている。 「酷い言い方だね、ね、まりさ」 「おねーしゃ…おねーしゃは、まりしゃを…たすけてくれる、のじぇ…?」 おいおい、と僕は思った。 まりさが頼み込んでいるのは、まりさとその同胞を凍死させようとしている張本人だ。 同じ人間に頼むにしても、まだ何もしていない僕に頼ったほうが可能性は高い。 しかし、同時に少し不安を感じる。 彼女のまりさに対する態度は妙に優しい。いくら(彼女にとって)物珍しいからと、殺 さずに家から追い出すに留める気でもあるのかと勘ぐってしまう。 僕のそうした表情に気付いたのか、彼女はぷっと吹き出して、言った。 「なに変なカオしてるの。大丈夫、ちゃんと全部始末するから」 「……ゆ゛っ」 あっけらかんと言い放つ彼女に対し、まりさは信じられない、という表情で固まってい た。 「あなたも言ってたでしょ。家ゆっくりなんてゴキブリと大差ないって。こんなの生かし ておく悪趣味無いから、平気よ」 「ゆっ…ひどいのじぇぇ…まりしゃ…どぼじで…もっちょ…ゆっくり…」 彼女の答えを聞いて、僕は安堵し、まりさは絶望していた。 そのまままりさはコテンと床に倒れ、ぶるりと一際大きく震えると、ゆっゆっ、と小さ く痙攣するだけのモノに変わった。 思えば、このまりさも哀れではある。 勝手に思い上がって人間の前に姿を現し、そのせいで家ゆが存在することを気付かれ、 その結果、同胞ごと抹殺されようとしている。おまけに、彼女に勝手に期待して、勝手に 裏切られた気分になって、そして勝手に絶望しながら死んでいくのだ。 まったく哀れで…そして、それに倍するほど、愚かで、馬鹿らしい奴だ。 もし僕一人だけだったら、この場で指差して嘲笑ってやるのに。 ゆっくりって奴は、これだから面白い。 「そろそろ風通りの良い場所は大丈夫っぽいね……あとは家具の奥とかかな。あ、チリト リ取ってくるね」 彼女がそう言って立ち上がり、掃除道具を取りに行った。 僕はそれを見送る。 まりさは、もう何も言わなくなっていた。 その後、彼女の家では、絶えて家ゆの現れることは無かったそうだ。 おわり 直接手は出してないからおそらく愛でに属するSSだと思うよ! まぁ家ゆは死んだけどね!